みんなで目立てばコワくない“AKB48現象”
日経ウーマンオンライン(日経ウーマン) 2月18日(金)11時21分配信
「個体認識できるか、できないかじゃない?」
こんな会話を某ライター嬢と交わしたのですが、なるほど…。確かに。「モー娘。」全盛期は、それぞれ個体認識できるメンバーがたくさんいたものです。メンバーによる、センターを獲ってやるというギラギラしたセンター争いが「モー娘。」の売りでした。
しかし「AKB48」は、よほど好きじゃない限り、あの手の制服で大勢の女の子が踊っていれば、「AKB48」と認識してしまう。名古屋発のローカルアイドル、OLや女子大生で結成された「AKB48」の完コピグループをテレビでみかけたのですが、説明がなかったら「AKB48」とと誤解する人も多いかも…。
「AKB48」のメンバーはほとんど黒髪、ストレート、ロングで、金髪にしたり、ショートにしたりと、センター争いも外見の変化も激しかった「モー娘。」に比べると、画一的。校則のある女子校のようです。
「AKB48」はゆとり教育世代を中心とするメンバー。私は“ゆとりーな”と呼んでいますが、現在10代後半から20代前半の彼女たちは「ナンバーワンでもオンリーワンでもなく、みんなで目立ちたい」世代なんだな…と思うのです。
一時「結婚式のフォーマルドレスをおそろいで買う若い女子が目立つ」という話をファッション関係の友達に聞いて、不思議に思いました。結婚式会場で「かぶったらイヤだなあ」というのが、女性の心理だと思っていたのに、どうも最近は違うみたい…。
ゆとり世代の女子をインタビューしたときに、なぜ「オソロ」や「制服」が好きなのかと聞いたところ、「一人で目立つと“ささっている“って言われる。でも2人で目立つ分には“カワイイ”と言われるから」という答えが返ってきました。
2人で同じようなファッションをする「オソロ」で、「カワイイ」も二乗ということです。
「AKB48」を見ていて、なんとなく納得。お揃いの制服を着て、集団でいるからこそ、ただの女の子から、パワーアップすることができる。女子力の「大盛り」です。
バブル世代(現在40代以上)は「ナンバーワン」が好きで上昇志向激しい世代。そして、その下の団塊ジュニア(30代後半)は競争が激しかった世代なので、お疲れ気味で「ナンバーワンよりオンリーワンな自分探し」。
“ゆとりーな”世代は「ナンバーワンでもなくオンリーワンでもなく、みんなでナンバーワン」を目指すのです。
イジメやKYに敏感な世代だからこそ、「みんなと一緒が安心」。でもそれだけじゃつまらないから、「みんなで目立ってみる?それなら大丈夫だよね?」と、ちょっとずつ前に出てくる。そんな時代の元気が「AKB48」人気を盛り上げているのだと思います。
白河桃子
ジャーナリスト&ライター。慶応義塾大学卒。東京生まれ。家族社会学会会員。「婦人公論」「AERA」「プレジデント」「東洋経済オンライン」「日経」新聞サイト、その他多数女性誌に執筆。女性の年代別ライフスタイル、未婚、晩婚、少子化などに関するインタビューがテーマで、その膨大な取材量には定評がある。「婚活時代」(ディスカヴァー21刊)で山田昌弘中央大学教授ととも提唱した「婚活」は2008年度に続き2009年度も流行語大賞にノミネートされるほど世の中に影響力を持つワードとなり、今日も注目されている
引用元:Yahoo!ニュース
こういうAKB分析をたまに見かけますが、大体がモーニング娘。と比較していますね。
メンバーの個性や努力も人気の大きな理由ではありますが、やはり秋元康のプロデュースがすごい!というしかありません。
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