2012年2月19日日曜日

AKB48の「ヘビーローテーション」を歌った三條正人さん


AKB48の「ヘビーローテーション」を歌った三條正人さん
日刊ゲンダイ 2月16日(木)10時1分配信
<三條正人さん>

 昭和歌謡を代表するムードコーラスグループといえば和田弘とマヒナスターズ、内山田洋とクール・ファイブ、黒沢明とロス・プリモス、そして本日登場の三條正人さんがリードボーカルだった鶴岡雅義と東京ロマンチカだ。「小樽のひとよ」「君は心の妻だから」などのヒットは三條さんの歌唱力のたまものだ。今どうしているのか。

「年明け早々、AKB48の『ヘビーローテーション』を歌うハメになるとは思わなかった。どうしても、って頼まれたから歌ったけど、来年70だってえのに、ホント、参っちゃうよ、ハハハ」
 1月19、20日、中野サンプラザであった「トーキョーナイトクラブ2012 ~永遠のムード歌謡 オールスターコンサート~」でのことだ。
「振り付けも? バカいっちゃいけない。オレたちは昭和歌謡の本流中の本流、まさに正統派だよ。お客さんに媚(こび)は売らないの。そう、基本的にチャラチャラしたのはNGね。しかし、オレがAKBを歌うと、どうしてもムード歌謡になっちゃうんだよなあ」
 染めているとはいえ、髪はフサフサ、肌はツヤツヤだ。
「去年9月、故郷の大津市であった県立膳所高校の卒業50周年同窓会に出席したんだけど、クラスメートはジイさんバアさんばっかりでさ。集合写真撮ったら、浮いちゃって浮いちゃって、ハハハ」
 63年、法政大学に入学するも、ダンスホールやキャバレーで歌う毎日。67年、大学を中退して鶴岡雅義と東京ロマンチカに参加。同じ年の「小樽のひとよ」でスターになった。
「売れたねえ。それから『旅路のひとよ』『君は心の妻だから』『北国の町』とポンポンといった。ただ、ここだけの話、1発目の『小樽のひとよ』は内心、パッとしない歌だなって思ってたんだ」
 73年、女優の香山美子さんと結婚。世田谷区内の一戸建てに暮らす。
「長男が生まれたのが結婚10年目でね。なかなかできなかったから、そりゃあうれしかった。28歳になって、大手ハウスメーカーに勤めてるよ。こいつが女だったらふるいつきたくなるほどのイケメン、いい男。そう、オレに似たんだね」
 香山さんは舞台が多く、1月は2日から25日まで大阪新歌舞伎座の松平健座長公演に出演していた。
「その間は自分で料理を作ってた。といっても、手間がかからない鍋ばかり。材料を切って放り込むだけだから。でも、20日過ぎにはさすがに鍋を見るのも嫌になったよ。酒? オレは乾杯ビールがやっと。イケる口の女房は家じゃ飲まなくて、近所に行きつけのバーやパブがあるみたいだよ」
 趣味はハンディ6のゴルフと競馬。
「ヒマさえあれば、競馬新聞とにらめっこだね。よく行くのは大井競馬場の場外と渋谷、新橋のWINS。競馬はボケ防止に最適だわ」
 愛車はメルセデス・ベンツだ。
「ベンツに乗って30年くらいになる。最初が450SELで、次にS500を2台乗り継ぎ、今はS350ね。歌手は体が資本。頑丈なクルマが一番だよ」
 2月18日、千葉県白井市の文化会館で行われるコンサートに出演、また、3月3日、神奈川県厚木市の東名厚木健康センターである歌謡ショーで歌う。

(日刊ゲンダイ2012年2月13日掲載)

0 件のコメント:

コメントを投稿