AKB48・高橋みなみが語る涙の理由…「AKBに入ってからは泣いてばっかりです」
シネマトゥデイ1月27日(金)8時4分配信
AKB48チームAのキャプテンとして活躍する高橋みなみが、映画『DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る』の撮影に臨み、リーダーとしての観点から2011年の活動を振り返った。ほかのメンバー同様、高橋も「自分たちを見つめ直す年だった」と振り返った2011年。東日本大震災の後、「アイドルとして何ができるのか?」と自問を繰り返し、「仕事とはいえ、この状況の中で歌ったり踊ったりすることが正しいのか。それについてはかなり悩みました。でも、世の中の多くのプロフェッショナルな方々がそれぞれの仕事を通して、誰かのために活動したように、わたしたちもアイドルとしてすべきこと、できることがあると考えたんです」という結論にたどり着く。
「もともとわたしたちは普通の女の子として学生生活を送っていました。そこから必死に自分の夢を追いかけ、気付いたら今の場所にいたんです。だから、『自分たちはプロのアイドルなんだ!』と強く意識する機会って、実はあまりなかったのかもしれません。でも、イベントに集まってくださった方や、お手紙の中に『皆さんの歌から元気をもらっています』という声をいただくと、わたしたちの活動で人を笑顔にすることができるんだと実感できて。これこそがアイドルの仕事なんだと再確認できた気がします」と真剣な表情で語った。
自分たちの活動に対し、またグループそのものに対して熱い思いを持ち続ける高橋は、本作のインタビュー撮影中にも涙を流した。AKB48のメンバーとなってからは泣く機会が多いそうで、「うれし泣きも悔し泣きも、悲しくて泣くこともあります。どれも自然にあふれてくる涙だからしょうがないかなって思いますので、ご了承ください(笑)」と照れくさそうに話す。それでも「2011年に流した涙は、少し違っていたかも」と振り返り、「いろんな出来事があった昨年は、自分を見つめ直した結果、ちょっとだけ大人になれたんだと思います。具体的に何がどう変わったのか……それはこれからわかっていくのかな。ただ、わたしだけじゃなく、AKB48のみんなが大人になれたのは事実です。去年までは自分たちのことをやるだけで精いっぱいでしたから」と自身を含めたグループの成長について満足げに話した。
しかし、その満足感はあくまで過程としてのもの。すでにトップに上り詰めた感はあるが、「立ち止まってはいけないと思っています。驚くほどたくさんの方にCDを聞いていただき、イベントにも参加していただいていますが、現状維持ではなくもっと何か新しいことを始めたいと思っています」とさらに先を見据えている。2012年は、今まで以上にベースであるAKB48劇場のステージに立ちたいそうで、「外での仕事が増えている分、劇場に立てる機会は減ってしまっています。もともとわたしたちには“会いに行けるアイドル”というコンセプトがありますから、劇場で頑張ることは重要なんです。そして、会いに来られない方のために、こちらから各地に行ってライブをする。今だからこそ、そういう活動をするべきだと感じています」と力強く話す。
昨年の活動を総括しつつ、2012年発の作品として公開される本作にはどんな思いを託しているのだろうか。「2011年は悩んだり、葛藤(かっとう)したり……とにかくいろんな経験をした一年です。ステージ上のわたしたちがすべてではなく、舞台裏では人間として葛藤(かっとう)している姿もあります。皆さんにとって、何かを考えるきっかけになる作品であってほしいです」と締めくくった高橋。真剣なまなざしに涙を交えながらAKB48が目指す方向を語った彼女は最後、「それにしても、高橋栄樹監督との1対1のインタビューは緊張しましたよ~。えっ、差し入れのお菓子? ワッフルですか!? やった~!」ととびきりの笑顔を見せた。(大小田真)
映画『DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る』は公開中
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